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「El Condor Pasa」へようこそ!
2024-02-22 Thu 17:08
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「科学忍者隊ガッチャマン」に登場するG2号・コンドルのジョー大好きな管理人が気ままに書くブログです。前サービスとさよならしてこちらへ引っ越してまいりました。
古くからお越しいただいている方も新しくお見えになられた方もどうぞよろしくお願いいたします。

なお、コメントの移動は出来なかったので、手動で入れました。2015年12月18日以前のものは、それぞれの記事の最後にある「+Read More」をクリックしていただくと、コメントが現れます。


<Notice>

*当ブログにおいて無関係のコメントは削除いたしますのでご了承ください。


*Please understand that irrelevant comments will be deleted on this blog.


*Vi preghiamo di comprendere che a prescindere dei commenti che elimino
in questo blog.


*また、当ブログは無印主義です。他のシリーズ等については話を合わせることはできませんので、ご了承ください。
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『ドン・コルネーリ(後編)』
2019-11-17 Sun 11:30

食堂は大広間にあり、天井からは豪華なシャンデリアが等間隔に吊るされていた。
ジョージは見るもの全てが新しくてここでもキョロキョロしたり、給仕する大人たちを捕まえては質問ぜめに合わせていた。
おやつは食事かと思うくらい豪勢だった。ビスコッティもティラミスも可愛らしいデコで飾られている。
「ジョージは楽しんでくれているようです」
ジュゼッペがそう言うと、祖父はワインを置いた。
「そう思ってくれれば良い」
そしてこう続けた。
「あの子は、ちょっと優しすぎるな」
「ええ・・」
「わしの組織でやっていけるかどうか。いずれはお前の後を継がねばならん」
「はい」
「我々は、島で由緒ある一族なのだ」
2人は美味しそうにお菓子を食べ、カテリーナと談笑しているジョージを見つめた。

祖父はその後、ジョージをある部屋へ連れて行った。
彼曰く「一族の歴史」だと言う。
ジョージは写真がいくつか貼られた壁に近づいた。
そこには若かりし頃の祖父やいろいろな人たちが写っていて、写真は全てセピア色になって時代を感じさせた。
「・・これは何?」
祖父はジョージが指差した写真を見つめた。
「ああ・・これはまだおじいちゃんが子供の時の写真だよ。日本の東京という場所の下町だ」
「・・下町?」
「ああ、おじいちゃんはね、日本人だ。ここへやってきたとき外国人ということでガラの悪い連中に絡まれて騒動を起こしての。そこで目をつけられたのだよ」

ドン・コルネーリが日本からここイタリアのこの島へやってきたのは彼が15歳の頃だった。
下町生まれの彼はとかく喧嘩っ早く、如何しようも無いワルだったので両親から勘当され、単身海を渡った。
その後日雇いなどして日々の暮らしをなんとか繋いで生きてきたが、近所を縄張りとしてしていたチンピラが目をつけ彼に絡んできた。が、もともと気性の荒い性格が幸いし、相手を打ち負かしてしまった。
そんな場を1台の黒塗りの車が通りかかった。
降りてきたのは黒いスーツにサングラスと言った、もっと悪そうな見かけの男たちだった。
「小僧、いい腕っぷりじゃないか。惚れ惚れしたぜ」
「・・誰だい、お前たちは」
「俺たちのところへ来ないか?いい仕事がある」
「なんだ、仕事ってのは」
「ついてくればわかる」
男たちは若者を半ば強制的に車に乗せた。

彼が連れてこられたのは、大きな屋敷だった。
屈強な男たちやメイドもいる。
そして広間へ通されると、実は跡取りを探していると切り出された。
なんでもここにいる子は、娘しかおらず、家業を継ぐには婿を入れなければならない。
「で、ここは?」
「BC島一の、一族だ」
それだけで彼は理解した。
「マフィアか!御免被る。人殺しの手伝いなんかできるかい」

「わしは無駄な殺生は好まん。必要な時だけだ。守るものがある時だけだ」
「でも入ったんだね」
祖父は頷いた。
「生きるためにな。せっかく逃れてきたのに野垂れ死だけばしたくなかった。
だから、そこの娘と一緒になり、ここの一員となった。
”コルネーリ”は一族の姓だ。だが、一方で日本の姓も捨てたくなかった。
だから、息子のジュゼッペに”アサクラ”という名字をつけたのだ」
祖父は改めてジョージを見つめた。
「わしはここではコルネーリだが、お前のおじいちゃんであるアサクラだ」
「うん」
ジョージは彼にしっかりと抱きついた。

帰りの車の中でジョージは何かを大事そうに手にしていた。
そこには古い日本の町の中で母親と一緒に微笑む少年、そしてもう一枚は先ほど祖父と一緒に撮った写真だった。
「おじいちゃんとの話は楽しかったかい」
「うん。今度はパパの子供の頃の話たくさん聞こうかな」
「ええ?」
ジョージはいたずらっ子のような表情で笑った。
ジュゼッペも笑ってハンドルを握った。



              ー 完 ー

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ジョーの台詞でイタリア語特別編ージョーの遺言ー
2019-11-16 Sat 10:00
「ジョーの台詞で〜」シリーズはとっくに終わってしまったのですが、そういえばこれやってみるのも面白そうだと思ったのが、今回の最終回での彼が仲間に残す遺言です。
例によってジョーの台詞はかなり崩した感じなのでそのまま訳するもは至難の業です。
なので、普通の会話で訳してあります。

#105_1

(リーダー・健に)

(健「馬鹿野郎!なぜ勝手な行動をしたんだ。なぜ一言、俺たちに相談してくれなかったんだ」

という台詞を受けて)


「へへ、最後の最後まで、おめえには説教されっぱなしか・・」

Eh,eh, ti sono stato predicato fine all'ultimo minuto.

*predicare 〜を説く、説教する  sono stato predicato は、「essere + 過去分詞」の近過去形。
 ”〜の状態でいる”という意味のstare をつけることで、「〜し続けてきた」となります。
*ultimo 最後の〜


(ジュンに)

「健と仲良くな。こんな危ねえ仕事は早く辞めて、女の子らしい幸せを掴めよ・・」

Andare d'accordo con Ken.

*andare d'accordo 仲良くする  accordo 調和  accordare 和解する、
*con 〜と

Smettila di fare un lavoro cosÌ pericoloso, afferra la felicità da ragazza.

*smettila di + 不定詞 で、「〜するのをやめる」
*fare un lavoro 仕事をする
*pericoloso(形容詞) 危険な  pericolo(名詞)危険


(甚平に)

「ジュンにワガママ言って困らせるんじゃねえぞ。」

Non mettere in imbarazzo Jun per essere egoista.

*imbarazzo 妨害 dare imbarazzo a 〜 〜に迷惑をかける mettere 〜 in imbarazzo (人を)困らせる
*egoista エゴイスト、利己主義者  egocentrico 自己中心的な、ワガママな

「俺から見りゃ、お前ら2人が羨ましかったぜ。本当の姉弟のようでよ・・」

Dal mio punto di vista, ero invidioso di due di voi sono come vere sorelle.

*punto di vista 観点
*invidioso di 〜 〜が羨ましい、〜を妬んだ  invidiare 他動詞 〜を妬む、羨む
*sorelle は、女の姉妹を指し、これは複数形。姉が最初に来ているので、これを使ったか。
 ちなみに、男の兄弟は、fratello
*come 〜のように、〜みたいな


(竜に)

「命令違反ばかりやって、済まなかったな・・。」

Non è stata tutta la violazione dell'ordine,

*violazione 侵犯、侵入、違反
*ordine 1:順序 2:秩序 3:命令、指令

「おめえに最後に詫びることがやっとできたぜ・・」

Mi sono finalmente scusato con te.

*finalmente やっと、ついに
*scusato : scusare 許す  Scusa! ごめん! Scusami. ごめんなさい。



最後に・・・
Per favore, dormi pacificamente.(ペル ファヴォーレ、ドルミ パチフィカメンテ)
安らかにお休みください。


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本日のキャプチャ<#103>
2019-11-14 Thu 21:22
第103話「死を賭けたG2号」

とうとう余命宣告を受けてしまうジョーです。

#103_1

#103_2

ギャラクターに拉致されたジョーは不調ながらも隊員(雑魚ともいう)らを倒して敵メカから落下。
変身して難を逃れますが、めまいが起きて車に轢かれそうになった彼は、病院へ運ばれます。

お薬と水が置いてありますね。カルテ・・を挟むバインダー。まあ、個人情報なんでカルテは流石にないみたいですね。

でも、平服ですね。誰が変身を解いたんだろう・・・自分でやったのかな。


#103_3

#103_4


ゆっくりと目を覚ます彼ですが、パーテーションの向こうで電話する声が聞こえます。
主は医師で、誰かにジョーの病状を説明している。

えーと・・・。
私がたまに入院する病院では、各病棟のフロアに、面談室というのがあって、そこで医師は患者本人や家族に今後の予定だの病状の推移だのを話をします。
そこにはパソコンがあって、時にはレントゲンとかの映像を見せて説明することもあります。

なので、教室内で患者のそばで大事な話はしないかなあ・・と思うけど、まあ面談室がない病院だとあり得るかもね。


#103_5

#103_6

医師によると、脳に受けた傷が致命傷。
そしてジョーが宣告された余命が


「1週間ないし10日」


電話を受けた博士もショックを隠せない。はらりと落ちる前髪が印象的です。

育ての親としてこんな仕打ちないよね・・。


#103_7

#103_8


電話が終わって患者の元へ戻ってきた医師。でも、もう彼はいません。
患者が逃げたーっ


この後、ジョーは街を彷徨う。表情もなんだか虚ろです。
この時の彼の心の中はいかばかりか。

ギャラクターを倒せないかもしれない。もう科学忍者隊として戦えないかもしれない。

ジョーは残り少ない命を賭けて捨て身の行動に出ることになります。

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本日のキャプチャ:ギャラクター隊員になってみた
2019-11-12 Tue 20:13
忍者は時には敵になりすまし、相手の陣地に侵入し仕事をする必要があります。

そんなわけで忍者隊のみんなも敵になりすましてみました。


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竜と甚平。この2人はよくギャラクター隊員に扮装しますね。特に甚平。ブカブカの服がかんわいいです(*´_ゝ`)

にしても、竜は随分と風格がありますねえ。もうすぐ隊長というのが妙に頷けてしまいます。


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健とジュン。この2人って、この場面(#101)以前にも、変装してるんですよね。コマキングの話で。

この衣装は男性隊員のものですが、ジュンちゃん似合いますね〜。何着ても可愛いです。



garacter_cos3.jpg


「親がギャラクターですけど、何か?」


・・・ありません・・・



ジョーが変装したら、冗談じゃ済まないもんねえ。
でも・・似合いすぎてハマっちゃうかも〜

・・あ、ジョーダンです。

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中級のイタリア語<32>接続法<4>様々な用法その2
2019-11-10 Sun 12:18
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今日は、先週に引き続き、接続法の用法のいろいろ、を見ていきます。

<副詞節>


特定の接続詞に導かれた従属節(副詞節)の中で使われるタイプです。
後日述べる、「ジェルンディオ」を用いて表現することもできます。

主な用法は、「目的」「条件」「譲歩」「限定」など、です。


1:目的「〜するために」

 perché( ペルケー:〜するために)

 siccome( シッコメ:〜のために)

  Siccome è molto allegro, ha tanti amici.
  
  彼はとても明るいので、友がたくさんいる(たくさん持っている)。

 affinché ( アフィンケー:〜するために、〜するように)


2:条件(〜するならば、〜と言う条件で)


  a patto che, purché, a condizione che (もし〜するなら、〜と言う条件で)

  I bambini potranno entrare, purché siano accompagnati.

  子どもは保護者同伴ならば入場できます。


  a meno che ( non ) (〜でなければ、〜を除いて)

  basta che (〜しさえすれば、もし〜なら)


3:譲歩(〜ではあるが、〜にも関わらず)


  benché, sebbene, nonostante ( che )(〜ではあるが、〜にも関わらず)


  Gli piace il suo lavoro sebbene il suo stipendio non sta alto.

  給料は高くないけど、彼は自分の仕事が好きだ。


  per quanto(たとえ〜でも、どんなに〜でも)

  anche se 〜 (たとえ〜でも)ーこれは、直接法、接続法どちらもとります。
  また、半過去または大過去を用いて、仮定文の形を作ります。


  Anche se siamo in inverno, loro continuano a portare magliette con maniche corte.
  *maglietta (e ) はTシャツ

  冬であっても、彼らは半袖のTシャツを着続けている。
  

4:方法、手段(〜なように)

  in modo che(〜なように)

5:限定、除外(〜する前に、〜せずに)

  prima che(〜する前に)


  Devo finire i compiti prima che i miei genitori tornino a casa.

  両親が家に帰ってくる前に、宿題を仕上げなければならない。

6:不特定の事柄を前提とした譲歩

  qualunque( クアルンケ:いかなる〜でも)

  Qualunque cosa tu mi dica, non cambierò idea.

  君がどんなことを言おうとも、私は考えを変えない。


  chiunque( キウンケ:誰であっても)

  dovunque( ドヴンケ:どこへ〜しても)

  comunque( コムンケ:そのように〜しても)


<関係節>


  名詞・代名詞を修飾し、形容詞としての働きをするので、「形容詞節」とも言います。

(1)先行詞が不定代名詞である場合

  Non c'è niente che mi attiri nei programmi televisivi di oggi.

  今日のテレビ番組には、私の興味の引くものが何一つない。

(2)先行詞が不定詞の意味をもつ名詞である場合

  Devo impiegare una donna che possa lavorare dalle 13 alle 21.

  午後の1時から9時まで働ける女性を雇わなければなりません。


(3)先行詞が最上級あるいはそれに類する表現である場合

  Lui è più cocciuto di quanto tu creda.

  彼は、君が思っているよりも頑固だ。


<独立節>


 願望や懸念、譲歩を表します。


 Che Dio ti accompagni !

 神のご加護があらんことを!(願望)
 
 È da tanto tempo che non vedo Joe : che stia male ?

 長い間ジョーに会ってないな。具合が悪いのかなあ。(懸念)



次回は、「仮定」です。接続法と条件法の結合、と言う感じでしょうか。

それではまた。

Ci vediamo !


 
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『ドン・コルネーリ(前編)』
2019-11-09 Sat 10:52


ジョージは顔に当たる光に目を覚ました。朝だ。
そして彼はあ、という顔をした。
「そうだ、今日はおじいちゃんちに行くんだった」
ジョージは起きてそこにあった服を着て階下へ向かった。
でも、実はジョージには祖父の記憶が無い。無理もない、彼が生まれた時に両親が見せに行ったきりなのだ。
当然ジョージが覚えているはずはない。
しかもジュゼッペが見せてくれた写真に写っていた祖父はなんだか威厳があり、ちょっと怖そうだった。
「・・優しいといいなあ」
ジョージはそう呟くと洗面所へ行って顔を洗った。

ビスコッティとエスプレッソ(ジョージはオレンジジュース)の朝食が済むと、カテリーナはジョージにとっておきの余所行きの衣装に着替えさせた。そして一家は準備が終わると、ジュゼッペの運転する車に乗り込んだ。
後部座席に収まったジョージは隣のカテリーナに言った。
「ねえ、ママ・・。おじいちゃんって、どんな人?」
「そうねえ・・」
「ねえ、怖い?」
カテリーナは首を傾げた。
「どうして?」
そんなこと聞くのか、という表情の彼女だ。
「パパが見せてくれた写真・・」
彼女は微笑んだ。
「まあ、きっとお澄ましされているのよ。ジョージも写真撮られている時って緊張するでしょ?」
ジョージの顔がぱあと明るくなった。
「そうか!そうだね」
運転していたジュゼッペはかすかに笑った。

やがて鬱蒼とした森の中へ入った。ここは昼間というのに薄暗い。
「ジョージ、もう直ぐだよ。大きな門が見えてくる」
ジョージは身を乗り出した。
するとジュゼッペの言うとおり、目の前に大きな門が見えてきた。鉄格子が高くそびえ立つ、まるで絵本でよく見るお城の門のようだ。

ジュゼッペは車を駐車場所に停めると、カテリーナとジョージの降りるのを手伝った。
ジョージは、と言うと、見たことも無いような大きな庭にひたすら目を奪われてキョロキョロしていた。
そんな彼を微笑ましくみていた両親は玄関へ進み出た。入り口で数人の男女が立っている。
彼らは一家を確認すると深くお辞儀をした。
そして一人の男性がこう言った。
「先ほどから浅倉様をお待ちしております」
ジュゼッペは頷いた。
中へ入ると、数人の女中らに囲まれていた一人の老女がスタスタと歩いてきた。
「まあまあ、ジョージ。よく来たねえ。おばあちゃんにキスをしておくれ」
「おばあちゃん?」
老女が微笑んで頷くと、ジョージは彼女の頬にキスをした。
「大きくなったこと。幾つになったの?」
「もう直ぐ8歳だよ」
「おばあちゃんのこと覚えてないわね、赤ちゃんだったから」
彼女は顔を上げてジュゼッペに向き直った。
「お元気で何よりです、母上」
「ええ、おかげさまで。カテリーナさんもお元気そうね」
「ありがとうございます、御義母様」
カテリーナはお辞儀をした。
「父上は」
「居間にいますよ」
ジュゼッペはジョージに言った。
「ジョージ、お爺様に会いに言っておいで」
「え?パパは行かないの?」
「いいんだよ、彼はジョージに会いたがってるんだ」
「うん」
ジョージは居間だと言われた部屋の前まで歩いた。
そしてコンコン、とノックすると、
「誰だ」
やはり威厳のある低い声が聞こえた。
ジョージは大きく息を吐き、ドア越しに言った。
「僕はジョージです」
「お入り」
ジョージはドアを開け、恐る恐る中へ入った。
すると、大きな窓に向かって椅子に座っていた人物がすくっと立ち上がり、こちらを向いた。
「おお、ジョージ。待っていたよ。こちらにおいで」
ジョージはスタスタとその人に近づいた。彼は背が高く、スーツ姿に白髪混じりの初老の感じだ。
彼はそっとジョージの頭に手を乗せた。
「ふふ」
「おじいちゃん、何がおかしいの?」
「はは、ジュゼッペの子供の頃を思い出してね。面影がある」
ジョージは祖父の顔を見つめた。なんか、父親の顔をしている。
「ねえ、パパってどんな子だったの」
「ああ、いたずらっ子でね、おじいちゃんもおばあちゃんもすっかり手を焼いたものさ。」
そしてジョージを見て笑った。
「ちょうど、ジョージと一緒だ」
へえ、とジョージが不思議な顔をしていると、祖父はかがんで言った。
「ところで、ジョージ。何かほしいものはあるかね。言ってごらん」
「え?ほんと?えっと・・・」
と、そこへドアがノックされ、一人の男が入ってきた。
「失礼いたします」
祖父は少し険しい表情をして彼を見た。
「なんだ。わしは忙しい、手短に話せ」
「は、ドン・コルネーリ、実はー」
すると祖父は目を細め、男を睨んだ。そして指をドアに向けると、男は慌てたように頭を下げ、出て行った。
「おじいちゃん、今の人誰?」
「ああ、なんでもないよ。ジョージ、しばらくここで待ってなさい。すぐ戻る」
「うん」
祖父は廊下に出た。すると先ほどの男が起立している。
ジョージはゆっくりとドアに向かい、そっと開けた。

「あるか」
「は、こちらに・・」
男は懐から、葉巻を取り出した。祖父はそれを受け取り、口にし火をつけさせたが、次の瞬間、男を平手打ちした。
「孫の前で、わしをあの名で呼ぶな!」
「・も、申し訳ありません」
「行け、用事は夜にしろ」
「はい」
ドアから一部始終見ていたジョージはそっとドアを閉めた。
あの人なんで怒られたんだろう。
おじいちゃんはあんなに優しかったのに。
ジョージは祖父が戻ってくるのを感じて、元の場所へ戻った。
「待たせて悪かったね」
「ううん」
「今頃おやつの用意をしているはずだ、食堂へ行こうか」
「ねえ、おじいちゃん・・」
「なんだね?」
「人を殴っちゃいけないんだよ、かわいそうだよ」
祖父は少し眉を動かした。
「・・見てたのか。なんでもない、あの人はちょっといけないことをしたんだ。だから怒ったんだよ。
でも大丈夫、大人だからね」
祖父はジョージの手を引いて歩いた。彼の手は暖かく、優しさも感じられたので、ジョージは安心した。



       
                     ー 後編へ続く ー



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