『母への想い』
2013-05-12 Sun 14:09


ジョーはカーネーションを見つめた。
それはよく会う近所の子供が教会からもらったと持って来たものだった。
燃えるような赤いその花は、また優しげでもあった。
それはまるで、遠い記憶に微かに残る母の面影を思い起こさせるかのようであった。

ジョーは子供の頃よくしてたようにベッドの上に立て膝をして窓に向かってお祈りをするような格好で目を閉じた。


        母さん。
        こうして母さんに向かった祈り始めてもう10年になる。
        俺にはあまり思い出はないけど、微かに母さんの笑顔が残っている
        気がする。
        
        そちらは楽しいのかな。きっと地球より平和だろうね。

        母さん。俺はもしかしたら、もうすぐそちらへ行くかもしれない。
        だけどあの時よりだいぶ大きくなったからびっくりするかもな。
        でも一度たりとも母さんの事、忘れた事はない。いつでも笑って
        優しく暖かだった。

        そこへ行って遭えたのなら、また母さんの手料理が食べたいな。
        これだけは絶対に忘れてはいない。

        でもまだ行く訳にはいかないんだ。母さん達を殺した連中を倒して
        それから行くよ。
        それまで元気で待っててくれ。
        父さんにもよろしくな。

        愛してるよ。


ジョーは目を開けた。
そして立ち上がって少し窓を開けた。花瓶に差した一輪のカーネーションが優しく揺れた。
入って来る風を受けたのだが、それはまるで、天にいる母が愛する息子の祈りに答えたかのように思えた。



コメント

あとがき

今日は教会の帰りにお寿司を買って、母と2人で母の日をお祝いしました(父はお仕事。。)

因に母の日は教会の行事で、アメリカ・ヴァージニア州でアンナ・ジャーヴィスという女性が、母の記念会に母への感謝を表すためカーネーションを飾った事に始まると言われているようです。

写真の賛美歌は第510番で母の祈り・愛を謳った曲です(この曲を歌う時、いつも涙が出てしまって困ってます(爆))

[ kisara ]


2013/5/12(日) 午後 2:14


母の日ですね。
私も先日母の日フィクを書きかけたのですが、どうもジョーらしくない内容になってしまって、違った方向に行ってしまいました。
(サーキット仲間がジョーの前で母の日や家族の話を自粛しているのを見て、ジョーが「気を遣われると却って傷付く」と言う内容でした)

実家の母には父の誕生日プレゼントとして用意したものと母の日のプレゼントを持参するつもりでしたが、とうとう間に合いませんでした。
送れば良かったな……。

今年は姑には何も用意しませんでした。
プレゼントをしても解らないし、毎日が(義)母の日みたいなものですし。(笑)




2013/5/12(日) 午後 2:38



こんにちは、minakoさん。

母の日のお話はちょっと難しいですね。ジョーにはいませんから。
なので天国のママにお祈りしているというシチュエーションにしました。
明日も書きますが、彼ってママ大好きな子だったんじゃないかと思います。いつも側にくっついてたりしてね。

実家と離れてると贈り物するのも一苦労ですよね。私はもう両親と同居してるので・・・。

[ kisara ]


2013/5/12(日) 午後 6:20

スポンサーサイト
別窓 | フィクション | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<#78『死斗!海底1万メートル』 | El Condor Pasa | 夕陽>>
この記事のコメント
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
∧top | under∨
| El Condor Pasa |